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交通事故による後遺障害等級認定・損害賠償請求

弁護士法人 みお綜合法律事務所

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脊髄損傷とその原因

脊髄損傷とは

脊髄とは、脊柱の中にある棒状の神経細胞と神経繊維の束の部分です。脊髄損傷とは、脊髄が損傷されることにより、おもに運動・知覚等の麻痺のほか、種々の症状を生じる疾患のことを言います。なお、脊髄から下方に伸びている神経根の束は馬尾神経と呼ばれますが、交通事故賠償上、この損傷も脊髄損傷と同様に取り扱われることがあります。
脊髄は、脊柱(脊椎)によって保護されていますが、交通事故等の外部からの圧力により、その脊椎が、骨折や脱臼するなどして損傷を受けることがあります。このとき、脊椎のみならず、脊髄までもが損傷されてしまった場合に、脊髄損傷が生じるのです。
身体的所見、MRIやCT等で裏付けを取ることができる「麻痺の範囲・程度」「介護の要否・程度」などから、以下の7段階に区分して等級認定がされています。

等級労働能力
喪失率
説明
1級100%脊髄症状のため、生命維持に必要な身のまわり処理の動作について、常に他人の介護を要するもの
  • ・高度の四肢麻痺・対麻痺が認められる場合
  • ・中程度の四肢麻痺・対麻痺であるが、食事・入浴・用便・更衣等について常時介護を要する場合
2級100%脊髄症状のため、生命維持に必要な身のまわりの処理の動作について、随時介護を要するもの
  • ・中程度の四肢麻痺が認められる場合
  • ・軽度の四肢麻痺又は中程度対麻痺であって,食事・入浴・用便・更衣等について随時介護を要する場合
3級100%生命維持に必要な身のまわり処理の動作は可能であるが、脊髄症状のために労務に服することができないもの
  • ・軽度の四肢麻痺,中程度の対麻痺
5級79%脊髄症状のため、きわめて軽易な労務のほかに服することができないもの
  • ・軽度の対麻痺,一下肢の高度の単麻痺
7級56%脊髄症状のため、軽易な労務以外には服することができないもの
  • ・一下肢の中等度の単麻痺
9級35%通常の労務に服することはできるが、脊髄症状のため、就労可能な職種の範囲が相当な程度に制限されるもの
  • ・一下肢の軽度の単麻痺
12級14%通常の労務に服することはできるが、脊髄症状のため、多少の障害傷害を残すもの
  • ・運動性・支持性・巧緻性及び速度についての支障がほとんど認められない程度の軽度な麻痺
  • ・運動障害が認められないものの,広範囲にわたる感覚障害が認められるもの

等級認定機関に適正な等級を認定してもらうためには、まずはMRIやCT等の画像を用意しなければなりません。また、「脳損傷又は脊髄損傷による障害の状態に関する意見書」「脊髄症状判定用」「自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書」等、指定の様式の書類に、主治医に現在の症状を漏れなく記載していただくとともに、神経学的所見の有無についても判断していただく必要があります。さらに、ご家族には「日常生活状況報告表」に、被害者の事故後の状況を記載していただくなど、多くの方々の協力と労力を必要とします。
万が一、適正な等級が得られなかった場合には、等級認定に関する異議申立という手続をとることを検討します。

交通事故と脊髄損傷

日本全国で毎年5,000人以上の脊髄損傷患者が発生しており、そのうちの4割以上が交通事故により発症していると言われています。交通事故で脊髄を損傷し、後遺障害を残す被害者の方は、想像以上に多くいらっしゃいます。