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弁護士法人 みお綜合法律事務所

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脊髄損傷の症状と介護について

脊髄損傷の症状

重度脊髄損傷では、以下の症状をはじめとする、様々な症状が発生します。また、発生した症状に応じて、きめ細かな介護が必要となります。
脊髄損傷の重症度は、損傷された脊髄の位置(高位)と、完全麻痺か不完全麻痺かの区別によって判断されます。

症状1 四肢麻痺

脊髄損傷の最も基本的な症状といえます。脊髄損傷では、損傷された脊髄に対応した身体領域以下に麻痺が発生します。したがって、脊髄損傷の部位が上位であればあるほど、重篤な麻痺症状が発症しやすくなります。

「C5頚髄損傷」の場合
C5に対応した身体領域以下に麻痺が生じることから、四肢麻痺となります。
「T8胸髄損傷」の場合
T8に対応した身体領域以下に麻痺が生じるため、体幹と下肢の麻痺が生じます。
「L2腰髄損傷」の場合
L2に対応した身体領域以下に麻痺が生じるため、下肢麻痺となります。

詳しくは、以下の図をご参照ください。

知覚神経の分布図
症状2 呼吸筋麻痺

脊髄損傷の部位が上位である場合に発生します。人工呼吸器が必要になる場合、「痰詰まり」や「肺炎」を起こしやすくなるなど、症状は様々です。

症状3 体温調整機能の低下

脊髄損傷では、血管を収縮や拡張などの自律神経の機能が低下するため、体温調整機能が低下してしまいます。

症状4 起立性低血圧

脊髄損傷では、自律神経機能に障害が起こるため、座ったり、立ち上がったりした時に血圧が下がるなどして、「めまい」や「意識消失」を起こすことがあります。

症状5 感覚機能の低下と褥瘡(じょくそう)

健常な方は、長時間同じ姿勢で座っていたり、寝ていたりすると、床と接触する部分の血流が不足し、しびれることを感じるため、姿勢を変えたり、寝返りを打ったりします。
しかし、脊髄損傷によって感覚を失っていると、「しびれる」という感覚も失ってしまうため、特定の部位が圧迫されていることに気付かず、圧迫された部位に血行不良を引き起こし、皮膚や筋肉などの組織が壊れ、褥創が発生します。

症状6 筋力低下と関節拘縮

脊髄損傷で「寝たきり」となることで、関節を動かさず、筋力が低下すること等から、関節拘縮(かんせつこうしゅく)が発生しやすくなります。

症状7 排尿・排便機能の低下

脊髄損傷では、残尿や失禁等の排尿機能の低下、排便機能の低下が必発と言えます。

脊髄損傷に伴う介護について

重度脊髄損傷では、発生した症状に合わせて、日常生活に当たり、以下のようなきめ細かな介護が必要となります。
なお、介護にあたって、家族の介護が可能か、あるいは、職業介護人を利用するかどうかといった点や、介護費用としてどの範囲が損害賠償として認められるかが、法的には大きな問題点となってきます。

  1. (1) ベッドから起こす
  2. (2) 歯磨き
  3. (3) 洗顔
  4. (4) 整髪
  5. (5) 歩行介助
  6. (6) 昇降介助
  7. (7) 転倒したときに起こす
  8. (8) 爪切り
  9. (9) 食事を食べさせる
  10. (10) 食事の監視
  11. (11) 食べこぼしの片づけ
  12. (12) 水分補給
  13. (13) 薬を飲ませる
  14. (14) 着替え
  15. (15) おむつ交換
  16. (16) 体温の維持管理
  17. (17) 排尿(導尿)
  18. (18) 排便(摘便)
  19. (19) 車いすへの移乗
  20. (20) 車いすでの移動
  21. (21) 外出付添
  22. (22) 日常生活の監視
  23. (23) 入浴・シャワー
  24. (24) 全身の清拭
  25. (25) 体位交換
  26. (26) マッサージ
  27. (27) リハビリ